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診療案内

下痢がでる

普段食べているフードからの変更や消化不良から下痢を起こす事もありますが、続く場合は寄生虫や感染(ウイルス、細菌)や腫瘍が原因として存在する事もあります。

考えられる病気

寄生虫

仔犬や仔猫で多く出会う病気になります。仔犬などはお母さんの胎盤や母乳を介して移されることがあり下痢などの消化器症状や発育不良を認めることがあります。
便の中に白く細長い虫が混ざっていることに気付いて病院に連れて来られる場合もあります。
室外飼育の犬もカエルなどを食べてかかることがあります。一般的に便検査で虫の卵(左の写真)が出ていないかを調べます。
虫の種類によっては便中に卵が出ないものもあるのでお尻から出てきた虫を持参いただくか写真を撮ってもらえると診断の助けとなることがあります。

寄生虫の検査・治療内容

寄生虫の種類に応じた駆虫薬を飲み薬で処方します。
基本的に1度の寄生虫をいなくする薬で治療が完了しますが、寄生する虫の数が多い場合は複数回の治療が必要になることがあります。
※7日後を目安に便検査で虫がいなくなったかを確認します。

タンパク漏出性腸症(PLE)

長い期間続く下痢の時に疑います。ひどい場合にはお腹の中に水(腹水)が溜まり大きく膨らんできづかれる事もあります。
病気の原因は大きく3つ。腸の炎症(IBD)、リンパ管の異常(リンパ管拡張症)、腫瘍(リンパ腫)などが隠れていることがあります。
完治する病気ではないため生涯を通して治療が必要となってきます。
治療されないと血栓が作られ、血管に詰まるために突然死の原因になるのではないかと考えられています。

タンパク漏出性腸症(PLE)の検査・治療内容

血液検査と画像検査(レントゲン検査、超音波検査)で疑わしい場合は、3つのどの病気(炎症、腫瘍)が背景にあるかを確認するために腸の組織を調べる必要があります。
腸の組織を一部分とってくる方法には、内視鏡検査またはお腹を開けて腸を一部分くり抜いて調べる方法(全層生検)があります。

治療法

腸の炎症(IBD)
免疫を抑える飲み薬であるステロイドなどが用いられます。
※ 1種類の薬でも下痢が治らない場合はお薬が追加されたり変更になったりします。
リンパ管の異常(リンパ管拡張症)
食事による治療法が必要となり、脂肪分を極力抑えた低脂肪食を主食とします。
低脂肪食でも症状が改善しない場合は手作り食によりさらに脂肪を抑えた食事に変更になります。
腫瘍(リンパ腫)
基本的に手術などではく抗がん剤が使用されます。
抗がん剤にも種類があり、飲み薬、皮膚に打つ注射、血管から投与する注射などいくつか種類がありますが、複数種類の抗がん剤を用いた方が治療の効果が高いと考えられています。

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