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診療案内

嘔吐を繰り返す

犬は空腹の時間が長いと嘔吐が見られることもあり珍しいことではありません。
但し吐く回数が多かったり元気や食欲も落ちている場合は病気により嘔吐が引き起こされている可能性もあります。

考えられる病気

胃腸炎

細菌感染やゴミ箱から拾い食いなどの悪くなった食べ物を食べることにより急な消化器症状(嘔吐や下痢)や食欲の低下、元気がなくなるなどの症状を引き起こすことがあります。
症状は短期間(1〜3日間)で治ることが多いとされています。

胃腸炎の検査・治療内容

症状に応じた対症療法として抗生物質や吐き気止めの飲み薬や点滴の治療を行います。

異物の誤食

食事以外のものを食べてしまったために消化管の粘膜が刺激を受けたり通過障害を引き起こされるため嘔吐が認められます。
腸に物が詰まると吐き気以外にも元気がなくなったり食欲がなくなったり便が出なくなったりなどの症状が認められることがあります。
猫で誤っって食べてしまうので要注意なものは糸になります。糸は腸に引っかかってしまい正常な動きが妨げられるため状態がかなり悪くなります。
※3cm以上の丸いもの(ex 桃の種、スーパーボール)は腸管を詰まらせてしまうことがあるので要注意が必要です。

異物の誤食の検査・治療内容

画像検査(レントゲン、超音波検査)にて異物の存在を確認します。
硬いもの(石や電池)などはレントゲンで簡単に診断がつくことが多いですが、レントゲンで写らない物(布、糸など)は超音波検査でも分からなければ、内視鏡検査で存在を確認することもあります。
治療は全身麻酔下で内視鏡検査による摘出を試みます。
内視鏡検査で取り除くことができない場合(内視鏡で掴むことができない、先端が尖っていて粘膜を傷つける恐れがある、糸が引っ掛かり腸が裂ける)は手術に切り替えになります。

腫瘍

だんだん痩せてきたり長期的の嘔吐が続く場合には疑う必要があり、胃や腸に腫瘍が発生し嘔吐を催す事もあります。
胃や腸などに発生した場合は腫瘍が大きくなってしまい食事が通過するスペースを無くしてしまうために消化器症状が生じます。
病気が進行してしまった場合にはお腹の中に転移が広がりお腹の中に液体が溜まり(腹水貯留)お腹が膨らんでみえることもあります。

腫瘍の検査・治療内容

画像検査(レントゲン、超音波検査、CT検査)にて腫瘍の位置を確認し、腫瘍にも種類がありなんの腫瘍なのかを確認するためには腫瘍の組織をとってくる必要があります。
腫瘍の組織をとってくる検査には、針吸引(腫瘍を針で刺して、顕微鏡で確認する検査)や内視鏡検査(内視鏡から小さなハサミが出てきて腫瘍を一部分切り取ってくる検査)またはお腹を実際に開いて腫瘍組織を一部分取りにいく検査があります。
※腫瘍の種類により治療法(手術、抗がん剤、放射線)が変化したり予想される寿命がわかることがあるので、腫瘍の種類を調べる検査は重要とされています。
※腸の腫瘍が大きいためにご飯が通過できない状況(完全閉塞)にある場合は、腫瘍の種類を知るよりも手術による症状の改善を優先することがあります。

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